天蚕農園

涙の後には虹が出る

五岳館は剣道場です。剣道ばかりではなく書道も教えています。中学生の学習塾・頭脳トレーニングシステム「パズル道場」、こだわりの垂れネーム製作、そして養蚕をしています。
最近は、近くにカフェテコさんというカフェと、ドイツパンのお店ベッカライウラノさんができたので、五岳館ではハンドメイド雑貨屋さんをオープンしています。

さて、しばらくはシーズンなので養蚕の話題です。
五岳館で飼育しているのは緑色をした天蚕という種類のカイコです。野外で飼育します。食べるのは桑ではなくクヌギです。五岳館ではコウリュウという中国の柳も併用して飼育しています。

前回の続きです。

卵から孵った数百頭の幼虫ですが、用意していたコウリュウを好まず、どんどん餓死していきました。そこで、急いでクヌギの新芽を小学校の校庭から頂きました。
しかし、全然新芽の数が足りません。
かくなる上は(-_-)・・・・。直接畑に出すしかない!!!急遽作戦変更です。
K村に用意してある天蚕用の畑。もうパイプハウスも組み立てて、ネットも張りました。外部からの天敵の侵入を防ぐためにネットと地面の境目も丁寧に土をかぶせ完璧・・・のはずでした。一週間前までは・・・

ケースの中には、たくさんの稚蚕がうごめき合っています。もう、持ち帰ることは不可能です。
畑に到着して、呆然・・・。ネットの側面が、半壊状態・・・。よく見ると、右から何かが入って、枝をボキボキ折りながら駆け抜けて、左から出た・・・ようです。獣か!!

そして、開いた箇所から、虫が侵入。さらに下草も生えてきていたため、すっかり定住。

密閉された天敵養成所?(-_-)と、化していました。
それだけにとどまらず、クヌギの木がおかしいんです。殆どの葉が、クシャクシャに縮こまっています。

おかしい・・。病気のなのか、虫なのか・・・。
天蚕の専門家の先輩、そして木についてご存じの先輩方に急いで電話をかけました。

分かったことは、アブラムシでした。。大量のアブラムシ・・。
教えて頂いた話は・・・「そのクヌギは、もう今年はダメですね。」という結論でした。

ダメですね・・・ダメですね・・・ダメですね・・・頭の中でこだましています。
ガーン・・まだ始まったばかりだというのに、今年も失敗?!

思わず、涙が溢れてきました。
そして畑に立ち尽くして、だーだー涙を流している私の目に、・・何かが飛び込んできました。
いたのです!!一頭。木に産み付けられた卵から自然孵化した天蚕が!!

続く・・

「君の名に自信と誇りを」 垂ネーム工房 五岳館

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