書道教室

石の上にも三年

五岳館の書道教室には、大人の生徒さんもいらっしゃいます。
上達する大人の生徒さんには、ある共通点があります。

大人の方はペン字の方が多いです。どの方もここまで何十年も自分の字を書いてきました。なので、やはり独特の癖があります。
その癖がなくなるまで、出来るかどうか・・ということです。

一番はじめは、審査で10級からスタートになる方が殆どです。毎週毎週、私も容赦なく朱を入れさせて頂きます。毎月毎月競書に出品します。でもずっと10級で昇級できずに据え置きです。何ヶ月も昇級できません。それでも毎週みえます。同じように座り、同じように向き合い、同じように朱を入れさせて頂きます。

一年以上経った頃、あるとき急に昇級し始めます。9級、8級、7級・・・、どんどん行きます。

本人はわかりにくいのですが、どの字も画と画の間隔が等しく、長短美しく、伸びやかになってきたのです。身についてきたということですね。

初めのうちはつらかったと思います。辞めて行かれる方も少なくありません。

来月、最初の10級から脱出するまで二年以上かかった生徒さんが、昇段試験を受けます。いよいよ有段者への挑戦です。とても嬉しいです。

「君の名に自信と誇りを」 垂ネーム工房 五岳館

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