天蚕農園

くじけそうになると天使が来る

五岳館は剣道場です。剣道を教えていますが、書道教室や学習塾もやっています。
こだわりの垂れネームを全国の剣士に届け、最近では雑貨屋Gogakukanも木曜日に開いています。今週は土曜日も開きます。
そして、もう一つ悪戦苦闘しているのが「養蚕」です。五岳館では「天蚕」というカイコを飼育しています。

昨日の続きです。

数の激減したK村の畑をあとにし、卵を一週間前に出したばかりのY町の畑へ急ぎました。この畑は、前年までA師が天蚕を飼育していましたが、今年からそっくりそのまま貸して下さることになり、借りた道具でA師のやり方にそって手探りながら進めています。
そして、アブラムシの消毒と勘違いしカミキリムシの消毒を圧力の足りない噴霧器で撒き、集めたネットを合わせてかけたらツートンカラーになってしまったという・・とても愛着のある畑です。

目をこらしてコウリュウを眺めると・・・小さな稚蚕が、数頭いるだけでした。孵らなかったのか、孵ってからアリなどにやられたのか・・。頼りにしていただけに、ちょっとがっかりな状態でした。

ガックリです(-_-)・・やはり私には無理なのか。

その時です。人の声が近づいてきました。キャピキャピ?のマダム三人が畑においでになりました。どうやら私をA師と思って、近くに来たようです。私は自分の立場を説明し名乗りました。
マダム方は言われました。
マダム1「もう、今年はやらないのかと思って心配したんですよ」
マダム2「一度、天蚕というものを見てみたくて」
マダム3「これは何という木なんですか?」

私は、簡単に説明させて頂きました。そして、まだ生まれたばかりのなんの虫かも分からないような幼虫を紹介しました。
私が、天蚕を説明できる日が来るなんて!!!よくよく考えたら、進歩しました(T_T)

そうしたら、マダムの一人がおっしゃいました。
「中野市のE地区にも飼育してらっしゃる方がいると聞いたことがありますよ。」

・・・・・・・・・・(T_T)それは私です。

くじけそうになったら、天使が応援に来てくれた。まだまだあきらめるなと言ってくれているように。

A師の畑、まだ、クヌギにはネットをかけられていません。何とか時間を作って、頑張ってネットをかけよう。間に合うならば、卵を購入できる所を探そう。Mちゃんに電話をかけました。

ちなみに卵ですが、信州大学では一粒4円20銭。群馬では一粒20円。岩手では一粒33円だそうです。もっと交配させて来年はたくさん置いておこうと思いました。(T_T)

昔、生徒が書いてくれた天使のイラスト
いつか天蚕が商品化したら使いたいと思って温めている

「君の名に自信と誇りを」垂ネーム工房 天蚕農園 五岳館

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