雨の合間を抜けて秋晴れの青い空か見えた頃、ある町の公園で偶然合唱サークルの発表に出くわしました。
発表メンバーはおよそ20人。対して聴衆はうちの娘達を入れても数人。さすがにその場を去りがたく椅子に座ってしばし鑑賞させて頂きました。
説明では皆さんプロではなく、仕事の合間や休みの日に集まって練習されている方々なのだそうです。しかしながら有名な指導者の先生が来て下さり何年も練習を重ねているといったお話でした。
感想を述べますと・・・プロと比べるとさすがに・・・といった印象でした。
けれど、歌う方々の恍惚とした表情、あふれる笑み。何ともほほえましい温もりを感じました。ハンディキャップのある方もいらっしゃいました。立ってるだけでも心配になるような高齢の方もいらっしゃいました。
普段はどんなお仕事をされるのかわかりませんが、ただ今日の舞台では、皆さんおそろいの美しい衣装で誇らかに立っていらっしゃいました。
ソリストの声は震えていましたが、自分の中のベストを、ベストを歌うんだという気持ちは十分に伝わってきました。純粋な気持ちは人の心に届きます。
心を込めた拍手で応えました。
ある本にこのような一文がありました。
「森の中で大木が倒れたとき、それを聞いている人が一人もいなかったならば、木が倒れる音はするか、しないか」
その本の中の答えは「しない」ということです。受け取る耳がなければ、それは振動に過ぎないと・・そのようなセンテンスを記憶しています。
どんなことも相手がいてこそ、努力の甲斐がある。
戦う相手がいなければ剣道も空しい武道です。
全国の剣士に感謝して、今日も稽古に励みたいと思います。
「君の名に自信と誇りを」 垂ネーム工房 五岳館
「君の名に自信と誇りを」垂ネーム工房 五岳館